条件「ととのわず」は、よい条件

インタンジブルの本

ビジネスにはかくあるべしという決まった方程式はありません。

まだ20歳代だった私と、50歳にしてすべてを捨ててフランスから来日して結婚。日本で初めてビジネスをスタートさせた私たちの例を想像してみて下さい。若いお嬢さまと中年のガイジン。経営とは縁の遠い二人三脚の出発でした。

お金なし、コネなし、オフィスもなし。ゼロ=無、が出発点です。ゼロはつるつるの卵型の数字。どちらにも転びます。だから面白い。0がなければ1が存在しない。だからゼロはスタートにはいい数字です。赤ちゃんのように無限の可能性を秘めています。これは東洋的な考え方かもしれませんが、ビジネスを始めるにおいて役に立つ思想だと思います。理論や計算のとおりにはいきません。

いっぽう、ユダヤの聖典タルムードには「ゼロから1までの距離は、1から1000までの距離より長い」と書かれています。ビジネスを実践するうえで、これほどの真実もまたありません。
条件がととのっていないのは、いい条件であるとも言えます。起業家がスタートするにあたり、何もかもが足りていたら努力はしないでしょう。

ゼロから1は努力の踏み台です。
特にこの時期の努力が後の礎(いしづえ)となります。

いまから60年前、ファックス、コンピュータ、CADやコピー機もない時代に手探りで、手作りでビジネスを始めたころが、最もエネルギーを必要とした時期でした。かいた汗の量、流した涙、失敗、無知であることさえ、後々、おカネに換えられない「富」となりました。この「富」は見えないところに隠された力となったのです。これを私は「インタンジブル・バリュー」(見えない価値)と名付けています。

資本金がたくさんある人には外観が大切でしょう。体裁を整えるでしょう。でも私たちのように何もないと外観も体裁など考えもつきません。そして、経験上、外観などあとで出来上がってくるものと思います。それが身に合った外観と言うことです。大きすぎず、小さすぎず、実力に見合うものでなくてはなりません。

50年近くのビジネスの経験で得た私のゆるぎない信念は、「無形の力」(インタンジブル)が有形なものを(タンジブル)を支えている」ということです。ビジネスも、政治もあらゆる業界で、物とお金だけが評価されます。それらが永遠であると信じ込む人は一人前の大人ではありません。でも世の中にはこういう人が多いのです。有頂天になると何も見えません。「見えるものだけを価値」とし、「見えないもの」をないがしろにする人は、いずれ危険な目にあいます。

40年間の経営で、どのようにしてインタンジブルな力を使い、ビジネスを成功に導いたか、ゆっくり時間をかけて説明してゆきたいと思います。ビジネスだけでなくても、生きる上でもお役に立てると思います。

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プロフィール

山川 和子

Author:山川 和子
世界的ブランド「フェイラー」創業者 山川和子が起業家になりたいあなたへ「私の経験」から語れることをお伝えしましょう。

ビジネス成功へのキーワード「インタンジブル」(無形の力)を使って理論的、かつ実践的に学び、「成熟した人格」「感動的な人生を送るための手腕」「文化的な富裕」を同時に身に着けられることでしょう。

  <独ホーエンベルク>
YSH山川高齢者施設財団
「住みよい街」ホーエンベルク財団

日独で執筆&講演活動中 

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