「赤ランプ」言われて気が付きスイッチ・オフ

会社の各部門、それぞれが大変な使命を負っていて、一か所が滞っても他部門に影響します。トップは赤ランプが付かないように全体を俯瞰(ふかん)していなければなりません。

私が経営していたとき常に意識してこまかくウオッチしていたのは最も遠く離れている倉庫、在庫管理部門です。他の部門に先駆けて社内に警告を発してくれるセンサーなのです。在庫は資産です。倉庫は、現物に姿を変えてお金が眠っているところ。この足の裏ともいうべき部門をちょっと押せば会社の他の部門の問題点が浮き上がり、健康状態が把握できることを知っていると良いでしょう。

適正在庫がストックされていて、営業や販売部門とシンクロしているか、健康な商品は倉庫で健康的な良い呼吸をしているはず。社内の血行をうながして、良い酸素を供給するには、末端の血流が大切です。

ここにデスクを持ち込めば、売れ筋も把握でき、マーケットの逆探知さえできます。私は、市場調査は倉庫から出来ると思っていました。倉庫には、在庫をチェックして販売施策を現場で考えるスタッフがいてもいいと思います。営業は商品と対面し、デッドストックを再生させる方法も考えられます。ここにデスクを置いてもいいくらいです。

ああ、そうそう、私はデッドストックという言葉が大嫌いなのです。この言葉が、まさに商品を殺しています。かつては売れ筋だったのに、時代の趨勢(すうせい)でそうならざるを得なくなった商品を「ノンランニング・ストック」と呼べばランニングさせる方法が考えられる。デッドと言ってしまえば再生できません。自分でいうのも何ですが、私は再生の名人でした。商品を活性化する施策はいくらでもあります。倉庫はまさにニッチ・ビジネスを掘り起こす特殊部門と言っても大げさではありません。ニッチに目を付ける人は右脳をよく使います。

最近はロジスティックスが進化して、物流が大型化され、本社とはますます距離が広がったので、よけいに用心が必要です。大きな企業では、過剰なストックは燃やす、埋めて処理するのが一般的と聞いてびっくりしました。タンジブルな商品はこんな目にも遭うのでしょうか。商品に対する愛の枯渇でしょうか。

社員が多くなり、事業が大きくなると、社長は倉庫には入らなくなります。コンピュータと社員の報告があれば経営状態がちゃんと見えていると単純に思いこんでいるなら、大きくはき違えています。コンピュータは基本的に過去の数字の集積、営業からは都合のいい報告もあります。机の上から見えるのは実態とかけ離れていることが多いようです。たまには変装してでもいいから、倉庫見学も必要ですよ。

あなただって同じことです。ああ、太った、痩せたとつぶやきながら、ジムに通ったり、便秘薬を飲んでいるけれど、実際、必要以上に食べ物を胃に調達していないか、過剰にため込んでいないか適正な量を調節しなければなりませんね。腸が悲鳴を上げないように、下腹の見学をしてください。
お腹の倉庫「赤ランプ」言われて気が付きスイッチ・オフ
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プロフィール

山川 和子

Author:山川 和子
世界的ブランド「フェイラー」創業者 山川和子が起業家になりたいあなたへ「私の経験」から語れることをお伝えしましょう。

ビジネス成功へのキーワード「インタンジブル」(無形の力)を使って理論的、かつ実践的に学び、「成熟した人格」「感動的な人生を送るための手腕」「文化的な富裕」を同時に身に着けられることでしょう。

  <独ホーエンベルク>
YSH山川高齢者施設財団
「住みよい街」ホーエンベルク財団

日独で執筆&講演活動中 

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