高気圧もビジョンも時計回り

みなさん、「コリオリの法則」という言葉を聞いたことがありますか?物理学や地学の話ですので難しいことは横に置いて、高気圧や、海水、大気中の空気は高気圧の場合、北半球では進行方向に対し右に、(時計回りに)南半球では左に(反時計回りに)回っているのです。自然の向心力ですから「おお、そうか」と思うくらいにしておきましょう。

低気圧になって周囲の風が左に回りだすと、持病のある人は変調をきたしますが、高気圧になれば心身ともに元気を取り戻します。私たちの掲げるビジョンのエネルギーも実は時計回り、すなわち右に流れます。左に回したらお天気と同じく秩序が乱れ、カタストロフィーが起ります。前回のブログでカタストロフィーの例を書いているのでお読みください。

そこでいよいよ「成功のサークル」です。ビジョンから出すエネルギーを時計回りに右に流し、そのエネルギーを自分に取り入れる方法を段階的に説明します。
成功のサークル
まず、図の右上にあなたが苦労して探しあてたビジョンを掲げます。面倒くさくなったり、疎ましくなったり、掲げたビジョンを降したりしないように、高い位置に掲げます。こうすれば、ビジョンは常にあなたを見守ってくれます。

ここまでが、いちばん苦労する段階でしたが、そこから高気圧と同じく時計回りに右にエネルギーが流れはじめます。そして、大きな一歩を踏み出します。ビジョンを掲げている人は、サークルに乗って、ビジョンとコラボしてエネルギーを燃やしはじめます。

ビジョンは抽象的でインタンジブル(見えない)価値ですから掲げているのに姿がありません。それはどのような意味でしょうか?たとえば「信頼」「勇気」「自由」などを絵にかいてみて下さい。どのように描くことができますか?表すことができないし、カタチにできないでしょう?

あなたの思うところの「信頼」や「自由」も他の人の思う、望むところのそれとは、同じでないでしょう。それぞれ違うのです。あなたの「創造」するのがあなたにとっての見えない「信頼」であり「自由」なのです。あなたとビジョンのコラボです。企業、組織は全員で共有し、反復も必要です。

いっぽう、社長室などに掲げられている社是や社訓、カンパニーステートメントや理念はタンジブル(見える)もので、具体的な行動規定です。これは紙に書いて誰の目にも触れるように張り付けておいたほうが良いでしょう。エジプトからイスラエルの民をシオンの丘に連れ戻すためにモーゼも、石に刻み、山上の十訓を掲げましたが、これも行動指針に当たると思います。ビジョンと行動規定はまったく別物です。

成功のサークル」の真ん中はビジョンを掲げた人や企業、組織でビジョンの主人公です。サークルを右に進めてゆくと「目的」「手段」「行動」「結果」とつながります。このプロセスを遂行するのも、もちろんあなたです。真ん中の位置から発し、ブーメランのように結果はあなたに戻ります。他の人のところに行きようがありません。他の人が到達して得た良い結果もあなたが手に入れようとしても、そうはいきません。ましてや悪い結果をあなたが被ることはありません。

このサークルはビジョンを見捨てないかぎり、回り続けます。しかし、時には忘れ、遠ざかり、間違った手段を取ったり、ビジョンが目的と合理的につながっていなかったりすることがありますが、その場合は、フィードバックすることができます。修正することが出来るのがうれしい。それも何度もね!よほど環境が変わらない限り、でもビジョンだけは変えられません。

何だか気持ちいい日だな、思ったように物事が進行し、「結果」につながりルンルンすることがありますね。そうかと思うと、朝起きて、なんだか今日は物事が計画通りにいかなくて、やることもちぐはぐで、良い結果につながらない日って誰にもあります。そんなときは焦らず、気持ちを落ち着け、どうしてそうなのか冷静に見つめ直す、計画を立て直す、自分を信じてもう一度やる、これが軌道修正です。日によってもこれですから、ましてや、長い人生、生きる上で、仕事をする上で軌道修正は当たり前です。軌道修正の仕方は後で説明します。

ビジョンは歴史、文化史と共に、参考例で説明するととても分かりやすいので、次回は作曲家リヒャルト・ワグナーの妻、コージマを参考例にして説明したいと思います。ビジョンと目的の関係、目的と手段の関係、手段と行動、行動の結果がどう流れ、結ばれてゆくかも検証します。

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ビジョンを言葉に

納得する人生を歩み、仕事をするために、あなたが最も大切で価値あると思うものをまず、10ほど挙げて下さい。

心に浮かんだことを素直に文字にしてみて下さい。
言葉にしないかぎり実行に結び付きません。

それを5つに絞り込んでください。(価値あるものを削るのはむずかしいです)
さらに、3つに(むずかしい選択になりました)
最終的に1つだけ残すとしたら?(脂汗が出そうですね)

あなたがビジョンを理解するための参考例をお教えします。
世界のニュースを扱うアメリカのメディア企業のA社は“いち早く”であり、B社は”正確に”です。どちらも報道においては最高のビジョンです。甲乙つけられません。

ラグビーのビジョンは、選手だった息子と孫によれば、“One for all, all for one”( 一人はみんなのために、みんなは一人のために) だそうです。素晴しいですね。

私が仕事で、モノづくりをしていた時は”日常生活の芸術品" でした。芸術の香りのない製品をお客様に送り届けたくない、見えない芸術性こそ顧客の感性にうったえ、満足を届けるという信念を持っていました。

私個人としては“安心安全”がビジョンでした。何せ、安心して、安全ならば仕事も日常もパワーが出るのですが、心配事があればてきめんにダウンしてしまいエネルギーが出なくなる。そのために、あらゆる方法を常に模索してきました。
2文字、4文字熟語、カタカナ、横文字、短い文章、俳句に仕立てて洒落てみるのも面白い。信用、信頼、責任、チャレンジ、清潔、健康生活、など、自分にとっていちばん大切と思うものは人それぞれ違います。今、あなたはなんとなく、ビジョン探しは自分探しであることが解ってきたと思います。

ビジョンは形がなく見えません。超現実的で永遠に追求していく価値となるものですから、近づいても、触れることはできません。でも、その見えない存在があなたにパワーを与えてくれるのです。言葉遊びではありません。まして、まやかしや迷信のようなものでもありません。それをこれからあなたは経験していくことになります。

これまでは、ビジョンを掲げることによる良い効果ばかりを強調してきましたが、もしそれがなければ、恐ろしい力であなたを苦しめることになる。そのことを、しっかり知っておくのもいいでしょう。新聞記事のほとんどが、個人も企業もビジョンがないゆえに引き起こされる問題ばかりです。
ビジョンがないと
「ベストより、ベター」という言葉があるとおり、ビジョンを掲げてすこしでもベターな人生を送り、ベターな仕事をして、納得いく生きかたをするなら、まさにそれはあたにとってベストだと言えませんか。

山登り、何をもって行く?

今年は一度、富士登山に挑戦してみたい。70や80のお年寄りだってチャレンジしている。凄い勇気だな!もちろん誰かと一緒に登るのでしょうがそれにしても、何が起きるかわからない。山のお天気は変わりやすい。頂上に近づくにつれ酸素は薄くなる。寒い。下準備をして、足腰は多少鍛えておられるのかな。やり遂げ、麓に降りた人にしかわからない満足感と喜び。まるで富士登山は人生の縮図です。
ビジョン登山
さて、富士山に思い立って登るとしましょう。あなたにとって登山で絶対欠かせない持ち物は何ですか?大切と思うものを一つ挙げてみて下さい。
ある人にとっては、スマホ、携帯、水、酸素ボンベ、ホカロン、雨合羽、常備薬、甘い食べ物、カメラ、スケッチブック・・・、ありきたりのものでなくてもよいし、他の人が、「何それ?」と思っても気にしません。なぜならば、自分にとって大切な物は、自分がいちばん知っているからです。

では、今日の課題、「人生という山」を登るとき、あなたは何を持っていきますか?
富士登山と違って一度、挑戦してみたいという話ではありません。だって誰もが登らねばならない山なのですから。その時こそ、あなたは何を持って登るのでしょう?こんな大きな山を登るとき、何も持たずというわけにはいきません。前回のブログにも書いているように、航海図を持たずに船を出港させるわけにはいきません。「行く先はどこなのか」「なぜそこに行くのか」「そこで何をするのか」「何を得たいのか」ということを事前に知っておいたほうが良いに決まっています。そのためにビジョンが必要なのです。

ビジョンをあまり深く考えると気が滅入ってしまいます。今の段階では、まずは、自分の山登りを成功させるには「どうあったらいいのだろう」程度に考えておいてください。ビジョンは案外、嫌われ、避けられている言葉でもあるのです。面倒くさくて、いちいち考えなくてもいいではないか、何とか人生やっているではないかとさえ思われているのです。

もし、あなたが自分の人生をより良くし、自分が望む方向に進めたかったら、ぜひ、引き続きこのコースを学んで下さい。
まずは皆さんのビジョンにおける現在地がどのあたりにあるか知りましょう。
ビジョンのステージ
みなさんはよく「あの人と自分は価値感が違う」という言葉を使うでしょう。
そのわりに、自分の価値感が何なのか分かっていないものです。
もうお分かりだと思います。ビジョンとは自分にとっていちばん価値とするもの、最も大切にしていたいものなのです。やっとここまでたどり着きました。ビジョンはインタンジブルの中でいちばん大きなパワーを持った存在で、そこから出るエネルギーは太陽級です。ただし太陽は外から、ビジョンは内からなのです。つまり、自分がその源なのです。
さて次回は、最終的に私たちが手に入れたいものは何なのか、探し当てましょう。

プロフィール

山川 和子

Author:山川 和子
世界的ブランド「フェイラー」創業者 山川和子が起業家になりたいあなたへ「私の経験」から語れることをお伝えしましょう。

ビジネス成功へのキーワード「インタンジブル」(無形の力)を使って理論的、かつ実践的に学び、「成熟した人格」「感動的な人生を送るための手腕」「文化的な富裕」を同時に身に着けられることでしょう。

  <独ホーエンベルク>
YSH山川高齢者施設財団
「住みよい街」ホーエンベルク財団

日独で執筆&講演活動中 

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