2023/05/11
「まあいいか」いや、「いかん」
ゴールデンウィークは、楽しい計画が予定通り実行されましたか? ふるさとに帰られたかたは、家族やご両親も、久しぶりに会えて喜ばれたことでしょう。ハワイは遠く、家族旅行には高くつくかもしれませんが、何が起こるかわからない世の中ですから、思ったら吉日ですね。
それとも、あなたは海外旅行や帰郷など、今年は断念しましたか? 家にいて静かに過ごしたいと思ったのなら、それは一つの選択肢ですから、帯は短いのです。でも、「まあ、いいか、今年はやめ」「そのうち行くだろう、会うだろう」と、しようと思ったことを実行に移さなかった場合は、帯は長いといえます。
さて、一度、錯信帯の長さをチェックしてみませんか? 合計した数字が少ないほど帯は短く、多いほど長いのです。錯信帯の長さは、自分の意志だけでそうなったのでなく、過去の経験、体験、教育、環境やトラウマ、苦い思いなどが邪魔したために、そのような癖がついたのも原因になります。まず採点をし、なぜ帯が長いか、ゆっくり、原因を探ってみてはどうですか? 帯を短くするためには、それがいちばんの近道です。
「錯信帯」セルフチェック
〇失敗を恐れ、迷い、先延ばしにする 1 2 3 4 5
〇過去を嘆き、後悔し、昔の栄光や成功にしがみつく 1 2 3 4 5
〇思いこみや固定観念に縛られる 1 2 3 4 5
〇時間を浪費し、行動をとらない 1 2 3 4 5
〇起きてもいない未来に、迷い、不安にかられる 1 2 3 4 5
〇責任を取ることを怖がり、逃げる 1 2 3 4 5
〇思い悩み、最終的な決断を下せない 1 2 3 4 5
〇人に頼り自立できない 1 2 3 4 5
〇人の意見に振り回される 1 2 3 4 5
わたしは子供のころ、早生まれで、体も心もひ弱く、小学校では同学年の人より、1年近く幼く、その差は厳しく、同級生についていけませんでした。ぐずで、いつも泣いていて、担任の先生に嫌われ、多少いじめられていました。兄弟の中でも目立たず、いつも兄や、姉へ気をつかい、妹の言いなりにもなっていました。青い顔をしてきょろきょろ周囲に気くばりしてばかり。両親に連れられて、お祭りや映画に家族全員が行くのに、5歳ごろからひとりでお留守番をしていたのです。梃子(てこ)でも動かぬ幼い娘に両親は心を痛めていました。
お留守番・・ひとりでいると空気を読む必要もなく、誰にも気兼ねせず、自由でいられ、自分の好きな事が出来る。母が用意したおやつを食べながら、塗り絵をしたり、思いきり空想をしたり、存分に自分を解放できたからでしょう。
ところが、5年生の時にマラソン大会があり、いきなり全校で1等になり、先生も同級生もびっくり仰天。当の私はきょとんとするばかり。その後これがきっかけとなり、自信がつき、クラスメートが自分より強く、優れているという思いは消えてしまいました。兄弟の中でも同等の距離感が持て、無意識のうちに自己変革ができたのでした。これは自己評価(前回のマトリックスを参照)にもつながり自信を持つようになった証拠です。長い年月が経ってから、なぜ変わっていったのか理解できました。
努力すれば自分をかえられ、あるいは私のように偶然の出来事で自分が変わることができるのは事実です。たとえ、子供の時代でもそうなのですから、社会人なら、そのチャンスはいっぱいあります。そんなチャンスを逃してほしくありません。千載一遇のチャンスです。それをきっかけに、「自分改造プロジェクト」を始めることをおすすめします。努力をおしむことなく、まず自分を中心にして、好きなことを実行に移す習慣を身に着けたらいかがでしょうか。
「そうやなー、まあいいか。そのうち変わるだろう」はペケ、怠け者!
「来年あたりから、やってみようか」それもペケ、時間のむだ!
「齢だから、その必要ないかなー」はダブルペケ、時間がない、急げ!