「まあいいか」いや、「いかん」

ゴールデンウィークは、楽しい計画が予定通り実行されましたか? ふるさとに帰られたかたは、家族やご両親も、久しぶりに会えて喜ばれたことでしょう。ハワイは遠く、家族旅行には高くつくかもしれませんが、何が起こるかわからない世の中ですから、思ったら吉日ですね。

それとも、あなたは海外旅行や帰郷など、今年は断念しましたか? 家にいて静かに過ごしたいと思ったのなら、それは一つの選択肢ですから、帯は短いのです。でも、「まあ、いいか、今年はやめ」「そのうち行くだろう、会うだろう」と、しようと思ったことを実行に移さなかった場合は、帯は長いといえます。

さて、一度、錯信帯の長さをチェックしてみませんか? 合計した数字が少ないほど帯は短く、多いほど長いのです。錯信帯の長さは、自分の意志だけでそうなったのでなく、過去の経験、体験、教育、環境やトラウマ、苦い思いなどが邪魔したために、そのような癖がついたのも原因になります。まず採点をし、なぜ帯が長いか、ゆっくり、原因を探ってみてはどうですか? 帯を短くするためには、それがいちばんの近道です。
錯信帯

「錯信帯」セルフチェック

〇失敗を恐れ、迷い、先延ばしにする        1 2 3 4 5
〇過去を嘆き、後悔し、昔の栄光や成功にしがみつく 1 2 3 4 5
〇思いこみや固定観念に縛られる          1 2 3 4 5
〇時間を浪費し、行動をとらない          1 2 3 4 5
〇起きてもいない未来に、迷い、不安にかられる   1 2 3 4 5
〇責任を取ることを怖がり、逃げる         1 2 3 4 5
〇思い悩み、最終的な決断を下せない        1 2 3 4 5
〇人に頼り自立できない              1 2 3 4 5
〇人の意見に振り回される             1 2 3 4 5

わたしは子供のころ、早生まれで、体も心もひ弱く、小学校では同学年の人より、1年近く幼く、その差は厳しく、同級生についていけませんでした。ぐずで、いつも泣いていて、担任の先生に嫌われ、多少いじめられていました。兄弟の中でも目立たず、いつも兄や、姉へ気をつかい、妹の言いなりにもなっていました。青い顔をしてきょろきょろ周囲に気くばりしてばかり。両親に連れられて、お祭りや映画に家族全員が行くのに、5歳ごろからひとりでお留守番をしていたのです。梃子(てこ)でも動かぬ幼い娘に両親は心を痛めていました。

お留守番・・ひとりでいると空気を読む必要もなく、誰にも気兼ねせず、自由でいられ、自分の好きな事が出来る。母が用意したおやつを食べながら、塗り絵をしたり、思いきり空想をしたり、存分に自分を解放できたからでしょう。

ところが、5年生の時にマラソン大会があり、いきなり全校で1等になり、先生も同級生もびっくり仰天。当の私はきょとんとするばかり。その後これがきっかけとなり、自信がつき、クラスメートが自分より強く、優れているという思いは消えてしまいました。兄弟の中でも同等の距離感が持て、無意識のうちに自己変革ができたのでした。これは自己評価(前回のマトリックスを参照)にもつながり自信を持つようになった証拠です。長い年月が経ってから、なぜ変わっていったのか理解できました。

努力すれば自分をかえられ、あるいは私のように偶然の出来事で自分が変わることができるのは事実です。たとえ、子供の時代でもそうなのですから、社会人なら、そのチャンスはいっぱいあります。そんなチャンスを逃してほしくありません。千載一遇のチャンスです。それをきっかけに、「自分改造プロジェクト」を始めることをおすすめします。努力をおしむことなく、まず自分を中心にして、好きなことを実行に移す習慣を身に着けたらいかがでしょうか。

「そうやなー、まあいいか。そのうち変わるだろう」はペケ、怠け者!
「来年あたりから、やってみようか」それもペケ、時間のむだ!
「齢だから、その必要ないかなー」はダブルペケ、時間がない、急げ!

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「弱いは強い」を知る

逆説の真実がここにあります。
私的にも、社会人として会社などの組織に身を置いていても、いろいろな場面でみなさんすでに経験されているでしょう。
ああ、私は弱くてよかったと思ったことが何度かあります。けっして負け惜しみではありません。なぜなら、いざという時に強くなれないのでは困るからです。

人間、強くなくてはならないシチュエーションが巡ってきた時、覚悟を決めてチャレンジするから「強くなれる」のであり、実は「弱い」から「強くなれる」のだと思います。
弱い私も、いざという時には強くなれると思うとうれしい。強く見えたあなたも実際には弱い人間だと知ると親しみがわきます。

人間は誰も弱い。身体はいつも、問題を起こすし、心は、しょっちゅう不安で揺らいでいる。弱いのは恥ずかしいことではなく、人間の現実の姿そのものです。だから、格好を付けたり、強がりを言ったりする必要はありません。それは強く見せたい弱さの表現です。人間みんな大して違いはありません。

人間を強い、弱いで決めつけられません。「どんなことに」弱いか、どんな「場面」で強くなるかの違いだけです。
「私は強い」と強がりを言ってしまったら、どこからも、誰からも何の助けも得られません。正直に相手に弱いところ、困っている問題を、勇気をもって打ち明ければ、現実的な助けを得たり、アドバイスや教えを請うたり、学ぶことができます。弱い人間の、賢い戦術です。
感応道交
いつ誰が、どの時代につくったことばか謎なのですが「感応道交」(かんのうどうこう)という言葉を思い出しました。互いの気持ち、存在、立場を感じあい、理解しあい、交わりあい、応答しあって、互いが成長発展する、それを言い当てた昔の四文字熟語です。

一説に仏教用語と言われていますが、この言葉が意味するところを、すこしロマンチックに解釈し、お月様とそれを映す池のイメージで私なりに表現してみました。

暗い池に映った月は神秘的で美しい。池は月の光によって存在をあらわにする・・・・互いに一人では、はかなく、たよりない存在であっても、たがいに助け合って他者の力になる。

The moon reflected in a dark pond is mysterious and beautiful. The pond reveals its existence by the moonlight. ・・・・ Even though we may be fragile on our own, we can help each other and become a source of strength for others.

西洋にもGive and Take(持ちつ持たれつ)、Win Win (お互いさま)、Live together (共栄共存)、Mutual Prosperity
(相互発展)など、他の人と力を合わせて初めて強くなれるという表現があります。
一人の人間の出すエネルギーは強いからと言って、上から下に垂直に出せば、落下するだけです。でも、水平に流せば他者と手を組み、結合して大きな「強い力」となります。

弱いということを知れば、他者と協力して強くなれる。これこそ「弱い人間の賢い知恵」ではないでしょうか。

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monterivie

Author:monterivie
世界的ブランド「フェイラー」創業者 山川和子が起業家になりたいあなたへ「私の経験」から語れることをお伝えしましょう。

ビジネス成功へのキーワード「インタンジブル」(無形の力)を使って理論的、かつ実践的に学び、「成熟した人格」「感動的な人生を送るための手腕」「文化的な富裕」を同時に身に着けられることでしょう。

  <独ホーエンベルク>
YSH山川高齢者施設財団
「住みよい街」ホーエンベルク財団

日独で執筆&講演活動中 

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